本校の教育

Our Education

探究学習(グローバルイシューズプログラム)

グローバルイシューズプログラム

本校独自の「グローバルイシューズプログラム」(総合的な学習や課外活動の総称)を通して自ら課題を見つけ、調べ考える力を養っています。「グローバルイシューズプログラム」とは、教科横断型授業や持続可能な社会を目指すSDGsの授業、体験学習、論文執筆、ICT活用技術の習得を通して生徒たちの「思考力、判断力、表現力」を伸ばす取り組みです。

知識と情報の宝庫「図書館」と連携する探究型学習

生徒が最もアクセスしやすい場所に位置する図書館では、季節やテーマに合わせて書籍がきれいにレイアウトされています。

図書館にはwifi環境が整備。タブレットも使用でき、すぐ向かいの情報センターでは30台のPCがいつも外部の情報とリンクしています。38,000冊の蔵書は常に新しい本が加わり、資料の探し方など常駐の司書の先生が丁寧に教えてくれます。

データや資料の集め方・使い方がわかり、考えを深められる。そんな体験がリアルにできる環境です。いつでも自由にグループワークが出来るスペースがあり、資料と情報に囲まれ授業教室としてもフル稼働しています。研究課題の調べものや発表準備のためのアイディアも、友人とディスカッションする中で生まれてきます。

是非一度この知的空間の雰囲気を体験してください。

中学卒業研究プロジェクト

本校では中学校の学習のしめくくりとして、一人ひとりに卒業研究を課しています。研究の土台となる力を中学1年から積み上げていきます。中学1年では、「学び方」を学ぶトレーニングを行います。図書館オリエンテーション、情報センターオリエンテーションから始め、図書資料の使い分け、情報検索や情報の取捨選択、ICTを用いた効果的なプレゼンテーションの基礎について学びます。

中学2年後期からは卒業研究をスタートさせ、約1年をかけて取り組みます。興味のある内容に関して自ら問いをたて、仮説を立て、検証し、考察します。この自ら考え課題を解決するための学力こそ、今求められている力です。研究を通して、授業や学習活動とのつながりを実感したり、もっと研究を深めたい真実を知りたいと、自主的にその研究を続けたり、その後の進路選択に役立てた生徒もたくさんいます。

各自の研究には一人ずつメンター(助言者)の先生がつきます。研究を客観的に見て助言していただくことで、軌道修正したり、次の一歩を見つけることができます。

中1 「学び方」を学ぶ。

ICTと図書館を活用し、研究の基礎力を養成します。
スタートは、研究を支える「図書館」「情報センター」のオリエンテーションからです。基本的な情報収集の方法を知ったあとは、「調べ方を身につけよう」「読み取る力をつけよう」などテーマ別のオリジナルワークシートを用いて研究の基礎となる力を養成します。

中2 情報の整理を学ぶ。

卒業研究のテーマ決定に向けて、「キーワード探し」や「ウェビング」などを積み重ね、自分の興味関心を探ります。長期休みには関連図書を読み、内容をまとめます。また、プレゼンテーションの練習として全員が「一分間スピーチ」をします。このプログラムでは、実際の論文執筆に向けてWordでの書式設定の仕方・要約の仕方も学びます。冬休み明けには、仮テーマを決め、研究の方向性が固まったところで、次は「サブテーマの整理」と「仮説を立てる」に取り組みます。

中3 論文執筆を学ぶ。

仮説に基づいて研究を進め、論文を執筆します。行き詰まったり、思いもよらない発見に喜んだりしながら、自分の考えを文章に書き表そうとする試行錯誤の中で、研究は広がり深まっていきます。外部機関と連絡をとったり、フィールドワークに出かける生徒もいます。また、「章立ての方法」「表紙、目次、参考文献の書き方」「Word の一括ページ設定方法」など、高校・大学でも使える技術を習得します。こうして論文を書き終えたあとは、全員がICTを活用したプレゼンテーションを準備し、「卒業研究発表会」で発表します。

これまでの本校の取り組み

スーパーグローバルハイスクール(SGH)2014~2018

高等学校等におけるグローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、もって、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることを目的として、文部科学省が実施する事業です。
スーパーグローバルハイスクールの指定校は、目指すべきグローバル人物像を設定し、国際化を進める国内外の大学を中心に、企業、国際機関等と連携を図り、グローバルな社会課題、ビジネス課題をテーマに横断的・総合的な学習、探究的な学習を行います。
学習活動において、課題研究のテーマに関する国内外のフィールドワークを実施し、高校生自身の目で見聞を広げ、挑戦することが求められます。

国際バカロレア(IB)教育推進調査研究校 2012~2014

* IBとは、よりよい平和な世界の構築に貢献する若者を育成する国際水準の教育プログラムです。

国際バカロレアの趣旨を踏まえたカリキュラム等に関する調査研究とは、国際バカロレアの理念を生かしたカリキュラムづくりを行う学校を指定し、国際バカロレアの趣旨を踏まえたカリキュラムや指導方法、評価方法等に関する調査研究であり、本校は2012年度から2014年度まで、その調査研究校として指定されました。
2014年12月4日に本校で最終報告会が開催され、全国から大学・学校関係者100名近くの方にご参加いただきました。授業公開と本校3年間の取り組みの報告の後、IB日本アドバイザリー委員会の大迫弘和広島女学院大学客員教授(IB調査研究室長)によるIBと日本の教育についての講演がありました。大迫先生は、本校の真摯な調査研究を高く評価してくださり、一同この研究の実りをこれからの教育に生かしたいとさらに励んでいます。

スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi) 2006~2008

SELHi (Super English Language High School)とは、2002年度から開始された文部科学省主導のプロジェクトで、日本の高等学校における先進的な英語教育の研究を目的とし、2002年度の第1期指定校は16校、当校は2006年にその指定校の認定を受け、その後2008年までの3年間、英語教育に重点をおいた教育課程・カリキュラムの開発や、他教育機関や両親との英語教育面での効果的連携のあり方についての研究活動を続けてきました。
(文部科学省の新規指定は2007年度、事業は2009年度をもって終了しています。)