本校の教育
Our Education
教科教育
将来につながる確かな学力
基本的な生活習慣と学習習慣を身に着け、特に国語、数学、英語の基礎学力の定着を図り学力の土台を作る。
身に着けた知識をより広い分野で活用できるようにする。「知っている」学力から知ったことを使って「解決する」学力へ。
科目選択制とコース制をとり、多様な進路実現を可能とし一人ひとりが可能性を最大限に発揮する。
英語教育
ミッションスクールとして外国人シスターにより始められた英語教育は
今もグローバルな視点で人との関わりを大切に、
体験を重視しながら継承されています。
札幌聖心の英語教育は、言語の習得のみを目的とするのではなく、その背景にある異文化の理解に努め、異質なものに対する開かれた素直な心を育てることを目指しています。そのために出来るだけ生きた英語に触れ、自分の意見や考えを英語で表現できる生徒を育てます。
■英語ディベート
膨大な資料を読み込み、時間をかけたリサーチを必要とする準備型ディベートと
その場で示された論題に対してチームの意見をまとめる実践力を養成するの即興型ディベートの両方を行います。
■校内英語暗唱・スピーチコンテストや単語コンテスト
中1から高1まで全員がチャレンジ。暗唱・スピーチコンテストの上位入賞者は外部コンテストでも入賞しています。また語彙力を高めるために中2から高3の全員に対して単語コンテストを行っています。
■充実のネイティブ教員による授業
中学生、高校生ともに最大週5時間のネイティブの教員の授業があります。校内では、複数のネイティブ教員が授業以外でも生徒たちと活発に交流する様子が見られます。こうして正しく美しい発音、豊かな表現力が自然な形で身につきます。
■徹底した少人数クラス。Progress in English 21を使い英語を英語で
語学を習得するのに最適な少人数クラスで、生徒には発言の機会がふんだんに与えられています。こうして外国語習得に欠かせない積極的な態度を育みます。英語を英語で学んでいくのに最適な「Progress in English 21」を使って文法も自然な形で体得します。
■資格・検定試験
GTEC、TOEIC、英検を校内で受験できます。多くの生徒が受ける外部資格のため、生徒たちにとっても良い目標であり、実力を客観的に判断する材料にもなっています。中学では英検対策クラスを設け多くの生徒が自分の目標を達成しています。特に2次試験の合格率は100パーセントに近い結果を出しています。
2020年の大学入試改革にも対応
■外部試験でも実証される実力
大学入試での外部試験の活用がほぼ確実になっている今、本校では既に学内で英検、TOEIC、GTECの校内受験を長年実施してきています。
中学3年生の55パーセント以上が準2級以上、高校2年生になった段階で約4割が2級以上を取得。1級合格者も出ています。
GTECでは高校2年生の段階で35パーセントの生徒が高校卒業時の推奨グレードであるGrade 5(海外の高校の授業に参加できるレベル)に達し、23パーセントの生徒はGrade6(海外進学視野に入れることができるレベル)に達し1割の生徒が最高グレードのCrade7(大学での専門教育を英語で学べるレベル)に達しています。
トータルスコアの平均は520(高2全国平均446)で特にリスニングのスコアが高いことが特徴です。
国語
札幌聖心の国語を通して学ぶのは、しっかりと「読み解き」、筋道を立てて「考え」、「深め」、豊かに「表現する」力。すべての学習の土台となる力を身につけ、磨きます。
丁寧に読み、それをもとに考えを深め、分かち合い、新たな気づきを得る。これが国語の授業の基本的な流れです。この中で読解力・思考力・表現力が鍛えられ、それがすべての教科の学習につながります。
中学では教科書での学習に加えて、基礎的な読解力や論理的思考力を強化するための演習を行うほか、高校の内容を一部先取りして効率的に学習します。また、百人一首を通して古典に親しむなど、教科書の枠を超えた学習も取り入れて興味・関心を引き出します。高校では中学での学習をさらに発展させつつ、小論文対策なども含めて演習を重ね、大学入試に対応できる応用力を鍛えます。
中高を通して年間10冊の読書ノートの記録や毎週の漢字小テストと年2回の校内漢字コンテストなどに取り組み、習得すべき知識が自然と身につきます。また、スピーチやディベートなど、調べたことをもとに考えをまとめて発表する機会が多く、表現力・コミュニケーション力が磨かれます。
数学
少人数習熟度別授業を実施。一人ひとりを大切にしながら、状況に合わせた柔軟な授業を行うことで、社会で活かされる深い学びを目指します。
数学は習熟度によって2グループに分け、それぞれの理解度に合わせた授業を行います。さらに、細かくひとりひとりを見ていくほどにクラスや時期による様子の違いが浮かび上がるため、経験豊富な教員が情報交換をしながらその時々で最も効果的な授業方法を考えます。雰囲気、テンポ、宿題の出し方、教科書の使い方、補助教材の選び方など、その時そのクラスのためだけの授業を行います。
授業時間数は標準よりも多いですが、先取り学習はあえて行わず、ひとつひとつの内容について深く学ぶことを大切にします。じっくり考え、異なる主張をぶつけあったり、グループで相談したり、タブレットを使って発表したりすることで、共生社会で活かされる思考力・判断力・表現力を身につけつつ、高校数学に繋がる確かな土台作りを行います。高校においても、これから明らかになってくる新しいカリキュラム、新大学入試制度に柔軟に対応しながら授業を展開していきます。
理科
日常生活で「なぜだろう?」と疑問をもった事がらに、実験、観察を通して答えを見つけ、さらに「もっと知りたい」という闘心・意欲を高め、主体的な学びへと導きます。恵まれた自然環境のもと、人や自然を大切にする「共生」の心を育てます。
豊かな自然環境が広がっている校庭で咲くタンポポの観察。その観察を通して、ふだん目にするタンポポのほとんどが実は外来生物だったことや、被子植物の花のつくり、受粉など教科書では別々の項目で扱っている内容を関連づけて学ぶことができます。
中学では、教科書に書かれていることが日常生活にどのように関わっているかを示すことで、理科への興味・関心が高まるよう工夫した授業を行っています。実験や観察を通じ、「なぜだろう?」という疑問を抱き、その疑問に対する答えを自ら見つけ、自分の言葉で説明できる力を育くむ授業を展開しています。
高校では、化学や生物など学習指導要領にある科目はもちろんのこと、「環境科学」という学校独自の科目を設定しています。個々の進路希望に応じ、必要であればたとえ一人であっても科目を開講し、きめ細かな指導で夢の実現をサポートします。
社会
生涯にわたり「現代社会で起きている諸問題に関心を持ち、多角的に見つめ、自ら考えを深める」ことに価値を見出す人を育てます。
中1は地図に慣れ、世界を知る授業を行います。世界地理を軸に、他教科と連携して「SDGs持続可能な開発目標」、「難民問題」などを学びます。中2では暗記に頼らず、背景や人物の魅力、生きた人間の歴史に触れることで、興味関心を高めます。中3では公民を学びます。現代社会の諸問題を、新聞などを教材として歴史・政治・経済を広く学び、主権者として生きる準備の機会となります。
高校の地歴・公民科の各科目では、中学での学びを土台に、より発展的な学習が行われます。歴史や社会問題、思想を学ぶことを通して、世界は複雑で多様な価値観があり、しかし相互に関連し合っているのだということを理解していきます。2年生からは選択授業で、調査・研究を通して考えをまとめ、それを発表する機会が増えます。他教科で学んだことも活用し、批判的思考力をもって、自ら問いを立てて、探究する経験を積んでいきます。
第2外国語
外国語を学ぶことは、広い世界につながるドアを開けることです。
英語に加えてもうーつ言語を学ぶことで、そのドアを開ける鍵を手に入れることができます。
高校では中国語かフランス語を選択して学習することができます。
「聞く」こと「話す」ことから始め、発音に親しみながら段階を踏んで「読む」「書く」へ発展させていきます。フランスのナントの姉妹校や台湾の姉妹校からは毎年生徒が短期留学で本校を訪れており、習ったフランス語や中国語を実際に使う良い機会となっています。
聖心女子学院のネットワークを使って、フランス、台湾姉妹校への短期交換留学も可能です。