2月半ばの札幌市内の積雪は例年よりも少ないとはいえ、雪が降り止まない大会会場の手稲山「サッポロテイネ ハイランドスキー場」……難関コースに設置されたスラローム(SL)スタートエリアには、成長著しい中学1・2年生の新人アスリートたち……スキー王国:北海道が育てたどさん子の頼もしいスキーヤーたちが集いました!難関コースはお手のもの!いくつものポールを軽やかにくぐり抜けてフィニッシュ……
札幌聖心女子学院からは、中学2年生の内海玲依羅さんが昨年に引き続きエントリー!午前中の1本目は「第41回札幌市中体連スキー新人戦大会」の成績:第4位に入賞を果たしました~!
来シーズンは中学3年生として最後の中体連大会。さらなる飛躍のために日々過酷な練習を惜しまず、自らの可能性をいかんなく発揮してください!皆様も熱い声援をお願いいたします!
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石丸り子さん(中3) 第60回全国中学校スキー大会アルペン競技(女子SL)で全国第6位に輝く!
輝くステージは長野県野沢温泉スキー場カンダハ―コース。2/6(月)~10(金)、全国各地から地区大会を勝ち抜いたトップクラスだけの中学生アルペンスキーヤー達が堂々と参上!昨年度の全国大会においてスラローム(SL)で第8位に表彰された石丸さんが、北海道代表の出場権を得て再び新雪の大舞台に帰ってきました!四季を問わず過酷なトレーニングを重ね、絶対の自信を胸に本番のレースに臨みました。石丸さんは昨年同様に2種目に出場。2/8(水)女子ジャイアントスラローム(GSL)では、エントリーした167名の強豪選手の中で第15位という素晴らしい成績!続いて2/10(金)女子スラローム(SL)の滑走順は5番目(当初エントリー168名)。1本目は見事第4位で上位30位以内に入り、2本目は27番目のスタート。中学3年生として最後の中体連大会……この全国大会にかけてきた思いを余すことなく発揮し、1つひとつの旗門を確実に、丁寧に……その上で攻めの気持ちでフィニッシュを目指しました。いよいよ総合成績が確定、石丸さんは選りすぐりのスーパー選手たちを抑えて全国大会第6位に入賞!2年連続で表彰式にて名前がコールされました。本当におめでとう!心から賛辞を送ります☆
力を競った中学生スター選手たちは、冬季オリンピック出場など大きなを夢を抱きながらこれからも100分の1秒を縮められるよう腕を磨いて努力していくのでしょう。中体連大会で有終の美を飾った石丸さんの飽くなき挑戦はまだまだ続きます!特に3月の「JOCジュニアオリンピックカップ2023アルペン競技」で全国の精鋭選手たちが再びこの長野県で熱くしのぎを削ります。残る今シーズンの各種大会での健闘、さらなる活躍をこれからも応援しています!
2022年度高等学校1年オンライン国連研修最終日(2/8)
高校1年オンライン国連研修プログラム最終日
2月8日(水)
3日目の今日は、重い現実の中で実際に活動されている3人の方々から、お話いただきました。
Sr. Rita Pinto元国連NGO聖心会勤務・インド聖心元校長(インド出身)「インドの女子教育」
Ms. June Tano (Manhattan Project for a Nuclear-Free World 田野純様)「核のない世界のために」
陸上自衛隊中部方面特科隊長 兼 松山駐屯地司令 細川香宣一等陸佐(元国連日本政府代表部参事官) 「国連平和維持活動〜NYからみた現場〜」
Sr. Rita Pinto はインドの女子の2200万人が毎年学校からドロップアウトしていること、男子に比べて識字率が低く、世界の水準では、22%も低いこと、しかし、近年は、向上していることなどを話してくださいました。そしてインドの聖心会の教育が学校だけでなく、カーストの底辺の女性たちが、自信をもって社会進出できるようになるまでシスターたちが共に歩むと話してくださいました。
ニューヨークの国連NGOで、反核の活動をしておられる田野純様のお話をうかがうために、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非を、アメリカの高校生8人がディベートする「ある晴れた夏の朝」を読み、感想文をお送りしました。田野様から、反核のためのための活動について話され、核問題はただの環境問題ではなく、人権問題につながるということ、核廃棄物がアメリカ先住民が住む地域に長期保管されていることなど教えてくださいました。ウクライナ侵攻に際して、武器を送る前に、ロシアとウクライナの間を調停するはずではというお言葉が心に沁みました。
細川様からは、普段あまり意識しない国連平和維持活動(PKO)や平和構築活動のお話をうかがいました。日本がPKOの予算に世界で3番目の貢献をしていることも知りました。私たちの質問に対して、イメージでなく事実に当たって調べ、「なぜ~」を大事に、「~とは」と自ら考え、それを話し合うこと、広く色々なことに関心を持つことをアドヴァイスしてくださいました。
この3日間、英語で話してくださった方々へのお礼とふりかえりは英語で書いていましたが、今日は、3日間の振り返りを英語で分かち合いました。今日は、北海道大学大学院地球環境科学研院の神志穂学術研究員も参観され、最後の分かち合いを共にしてくださいました。最後に、感謝のうちに講師の皆様のために、そしてこの研修に携わって下さったすべての方のために祈りました。
この3日間、あっという間に過ぎてしまいました、充実した学びと気づきの体験でした。私たちが今の生活をどのように過ごしていくかで、今後の世界の状況が変わっていくということを実感しました。月曜日にはアクションプランを話し合います。
2022年度高等学校1年オンライン国連研修2日目(2/7)
高1オンライン国連研修2日目
2月7日(火) 2日目の今日もたくさんの呼びかけが込められたお話が続きました。
国連広報局 政務官 Mr. Felipe Queipo 「国連とSDGs」
Sr. Donna Collins「環境問題と食糧主権」
国連UNHCR協会 天沼耕平様 高1全員対象
その他国連研修生事前学習発表
Mr. Felipe Queipoは、国連が何世紀も様々な人々が祈りの中で求めてきた「人ひとりの尊厳が大切にされる世界、誰も置き去りにされない世界」の実現のために、草の根の声を政治家や外交官に届け、対話と協力の姿勢を育てていること、頼らせる援助ではなく自立のための援助を目指していること等を話されました。また、「私たちの中にあるSDGsを達成する力を信じて取り組もう、そしてほんとうの生き方を目指し、人として他者のために働こう」という熱のこもった呼びかけをいただきました。
Sr. Donna Collinsのお話は、世界では、4秒に1人が飢餓で命を失っていること、食品ロスについて、石油の代替のバイオ燃料について、また、環境破壊による農地の疲弊等、衝撃的な内容をわかりやすく説明してくださいました。フランスでは、スーパーで売れ残りの食品を廃棄することを禁じる法律が出来たと知り、感心しました。
高1全員の前で国連研修生 が、事前研修を発表した後、国連UNHCR協会の天沼耕平様から、難民や国内避難民について難民条約が出来た1951年から歴史的に、また、様々な国の状況を含めて説明していただきました。1991年から9年間、難民高等弁務官を務め、現場主義と難民中心主義を貫いた緒方貞子さんのお働きについてもお話いただき、聖心生として感銘を受けました。昨年2月のウクライナ侵攻で難民、避難民は一挙に1億人に達したということが改めて心に刺さり、これから何ができるかと考えました。
今日も、私たちの質問に対して、思っていたよりずっと広く深い内容の答えをいただき、たくさんの学びがありました。そして、このような学びが出来る自分たちがどんなに恵まれた環境にあるかを実感し、Mr. Felipeのおっしゃったように、他者のために生きることができるようになりたいと思いました。1日の最後の分かち合いの後で、祈りました。
この研修に当たって考えた私たちに質問は以下の通りです。
2022年度オンライン国連研修10の質問
世界中で起こっている戦争をなくすため、また軍事力を持たないためにはどうすれば良いと考えますか。
What do you think should be done to eliminate the wars that are happening around the world? Also, what should be done to avoid having a military force in Japan?
女性教育において宗教が壁となる場合がありますが、どうすれば宗教と女性教育を両立できると思いますか。
Religion can be an obstacle in women's education, how do you think we can reconcile religion and women's education?
常任理事国を一カ国増やすとしたらどの国を選びますか?
If you could increase the number of permanent member countries by one, which country would you choose?
UNHCRは今後、難民の救済活動を完了し、解散する日が来ると思いますか。
Do you think the UNHCR will one day complete its relief work for refugees and disband?
教育格差問題、特に女児への教育問題を解決するきっかけとしてしてほしいことはありますか。
Is there anything you would like to see done to solve the problem of educational disparity, especially for girls?
日本は軍事費を増やしましたが、それについてはどう考えていますか。
Japan has increased its military spending. What are your thoughts on that?
国連UNHCR協会の方から見て、国連UNHCRでの一番の課題はどのようなことだと思いますか。
From the perspective of the UNHCR Association, what do you think the UNHCR first agenda is?
世界中の人々に平等に食糧が行き渡るにはどうすればいいと思いますか。
How do you think food can be distributed equally to people around the world?
地球温暖化は、今世界で行われている取り組みによって進行が止まることはあると思いますか。
Do you think global warming can be stopped by the efforts being made in the world today?
SDGsは達成できると思いますか。達成させるために世界全体で足りないものは何ですか。
Do you think the SDGs can be achieved? What is the world lacking in order to achieve it?
途上国の支援をする国の政治的な介入が問題となっていますが、対等な関係で発展を助けるために国連はどのようなことができますか?
Political intervention by countries that provide assistance to developing countries has become an issue. What can the UN do to help development on an equal footing?
2022年度高等学校1年オンライン国連研修1日目(2/6)
2022年度高等学校1年オンライン国連研修1日目
2月6日(月) 今日は高1オンライン国連研修の1日目です。理事長シスター宇野、来校中の聖マグダレナ・ソフィア基金創始者のシスター有田、校長先生に激励を受けて次の3つのプログラムに取り組みました。
Sr. Sheila Smith (国連NGO聖心会代表) 「国連の使命、聖心の教育の使命」
国連事務局 政務平和構築局 政策・調停部倉持奈央子政務官(聖心女子大学57回生) 「国連で働くこと、平和のために」
”My Voice, Our Equal Future: Girls Speak to Climate Change” 世界の姉妹校生が未来を変えるために呼びかけるパネルプレゼンテーション アメリカ、コロラドの15歳の高校生Hannah「気候変動と食糧システム」 それぞれのお話の後、じっくりと振り返りに時間をとり、書きとめ、最後に分かち合うというやり方で、深めていきます。
Sr. Sheila Smith には、今回の研修の目標を一人ひとり分かち合った後、国連の使命と聖心の教育の目指すものが同じだというお話を聞き、感銘を受けました。また、世界の食料分配や、女子教育についての質疑応答があり、とても考えさせられました。倉持様から、リベリアでのミッションのお話を伺い、また、軍事力や軍事費、安保理の常任理事国など、たくさんの質問にもお答えいただき、世界の現実を学びました。進路を考える上でとても参考になったと言っていた人が何人もいました。私たちと同世代のHannahの話には、その積極的な行動力に驚かされ、自分たちも行動していかなければと思いました。
最後に一日を振り返り、聖堂での分かち合いでは、世界の問題に向き合って実際に活動している方々から、今まで知らなかったことばかりを教えていただいたことへの感謝と、今日の学びをこれからに活かして、行動につなげたいという思いで、心が一つになりました。