ニセコまで向かう道中も快晴で、遅れることなく宿泊場所・研修場所に到着しました。
元気なアメリカ人の講師の先生と留学生2名のもと楽しく英語の授業を進めています。ゲームで楽しく学ぶ時間があったと思えば、グループ別にディスカッションの講義を受け、ミニディスカッションにチャレンジもしてみました。
4泊5日のイングリッシュキャンプでは、様々な学びを通して英語力を培っていきます。
来週から恒例のクリスマス・プラクティスが始まります。
静けさを創り出し、沈黙のうちに内省し、他者のために祈り、沈黙を守り通すことができたら、ホームレスの方々にお米とカイロをプレゼントするという行動を通して、クリスマスを迎える準備をするものです。
12月2日(木)は中学1年生の宗教の授業で、例年のように高校3年生からプラクティスの意味の説明がありました。
自作のカラフルなパワーポイントを使って、静けさを創り出す意味を丁寧に説明し、ふだん気に留めないで過ごしてしまう環境問題や、社会の中の小さな叫び、他者のことに想いを馳せ、実行することで、セルフコントロールや責任感が身につくことを分かりやすく話してくれました。
また、静けさの中で自分と向き合うこと、お互いへの呼びかけ方などの話も分かりやすく、中学1年生はプラクティスを迎えるのが楽しみになったようです。
最後に、「卒業してもずっと心にかけているので、いつでも相談があったら連絡してください」という言葉が心に響いた感動の授業でした。
中学2年生のグローバル探究の授業では、11月26日に「醤油絞り体験」をしました。福山醸造株式会社より4名の講師の方が来校されました。まず、トモエの歴史や地域による醤油の違いなどをご紹介いただきました。次に、醤油がどのように作られているのか、その製造工程を詳しく教えていただきました。そして、実際にもろみから醤油を絞る体験をしました。自分たちで絞った醤油は、容器に詰めて打栓し、ラベルを貼って仕上げました。最後に4種類の醤油のきき味もさせていただくことができ、とても充実した有意義な時間となりました。日本の伝統的な味覚と北海道の大地に根差した企業の取り組みについて知り、日常の食が多くの人の働きによって支えられていることを再認識することができました。海外の人々の交流の機会にもその経験や知識を活かしていってほしいと思います。
生徒のふりかえりの一部を紹介します。
11月29日(月)、北大大学院の山中康裕先生が来校され、高1オンライン国連研修生に対して、研修に臨む前に視野を広げるためのセミナーをしてくださいました。
古代から・狩猟・農耕・工業・情報社会と変わってきた社会のあり方がAI革命を経てどのように変わるのかという「Society 5.0(ソサエティ5.0)」のお話から始まり、科学テクノロジーがつくりだす未来について学び、「そこには本当のウェルビーイング(well-being:幸福・健康)があるか」と考えさせられるお話でした。
この日は、丁度全校生が「SDGs5ジェンダー平等を実現しよう」のために、PANTS DAYとして私服で登校し、チャリティー団体“RED BOX JAPAN”に寄付をするアクションプラン実行の日でした。
SDGs5の具体化に真剣に取り組むスコットランドの女性首相スタージョン氏のスピーチを聞き、ニュージーランドの女性首相の世界最初のウェルビーイングに配慮した国家予算についても学ぶことができました。
そのほか、SDGsと国連食糧システムサミット・COP26・カーボンニュートラルなどについても熱心に教えてくださり、これからの教育に対話が重要であることを改めて感じました。
国連研修の前にこのようなお話を伺うことができたことを感謝します。
山中先生、ありがとうございました。