7月18日、高2 GI でメタンガスと地球温暖化について学んでいる6名が、江別市の小林牧場と鹿追町の環境保全センターへフィールドワークに行ってきました。
メタンガスは牛のゲップや糞尿から発生する温室効果ガスの一つで、地球温暖化への影響が二酸化炭素の約25倍といわれています。今回訪問させていただいた施設では、メタンガスによる地球温暖化へのリスクを軽減するための対策として、バイオガスプラントを設置しメタンガスを電気エネルギーとして活用するシステムを導入しています。
小林牧場では、そこにいる牛の糞尿からメタンを取り出す過程で、牛のベッドになる敷料や牧草の肥料となる消化液を取り出し、バイオガス燃焼装置を使用し、電気エネルギーと熱エネルギーをつくり、施設内の必要な電力をそれで賄っています。
そして鹿追町環境保全センターでは、さらに、バイオガスをつくるときに発生する熱を利用し、マンゴーの栽培や、チョウザメの養殖を行っていました。チョウザメがサメではないことを教えていただいたときは皆が仰天しましたが、バイオガスプラントの仕組みについて説明していただいているときの6名は真剣な表情でした。そして、この環境保全センターでは、牛の糞尿から取り出したメタンから水素を抽出し、それをエネルギーとして利用する最先端の試みが行わており、水素で走る自動車に乗ってみることもできました。水素自動車は、非常に静かで、さらに、排気物として水しか出ないため、非常に注目をされています。どちらの施設も匂いが全然気にならず、バイオガスプラントの効果を肌で感じることができました。