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2022年度高等学校1年オンライン国連研修2日目(2/7)

Category : 活動の軌跡

高1オンライン国連研修2日目

2月7日(火) 2日目の今日もたくさんの呼びかけが込められたお話が続きました。

国連広報局 政務官 Mr. Felipe Queipo 「国連とSDGs」

Sr. Donna Collins「環境問題と食糧主権」

国連UNHCR協会 天沼耕平様  高1全員対象

その他国連研修生事前学習発表  

Mr. Felipe Queipoは、国連が何世紀も様々な人々が祈りの中で求めてきた「人ひとりの尊厳が大切にされる世界、誰も置き去りにされない世界」の実現のために、草の根の声を政治家や外交官に届け、対話と協力の姿勢を育てていること、頼らせる援助ではなく自立のための援助を目指していること等を話されました。また、「私たちの中にあるSDGsを達成する力を信じて取り組もう、そしてほんとうの生き方を目指し、人として他者のために働こう」という熱のこもった呼びかけをいただきました。

Sr. Donna Collinsのお話は、世界では、4秒に1人が飢餓で命を失っていること、食品ロスについて、石油の代替のバイオ燃料について、また、環境破壊による農地の疲弊等、衝撃的な内容をわかりやすく説明してくださいました。フランスでは、スーパーで売れ残りの食品を廃棄することを禁じる法律が出来たと知り、感心しました。

高1全員の前で国連研修生 が、事前研修を発表した後、国連UNHCR協会の天沼耕平様から、難民や国内避難民について難民条約が出来た1951年から歴史的に、また、様々な国の状況を含めて説明していただきました。1991年から9年間、難民高等弁務官を務め、現場主義と難民中心主義を貫いた緒方貞子さんのお働きについてもお話いただき、聖心生として感銘を受けました。昨年2月のウクライナ侵攻で難民、避難民は一挙に1億人に達したということが改めて心に刺さり、これから何ができるかと考えました。

今日も、私たちの質問に対して、思っていたよりずっと広く深い内容の答えをいただき、たくさんの学びがありました。そして、このような学びが出来る自分たちがどんなに恵まれた環境にあるかを実感し、Mr. Felipeのおっしゃったように、他者のために生きることができるようになりたいと思いました。1日の最後の分かち合いの後で、祈りました。

この研修に当たって考えた私たちに質問は以下の通りです。

2022年度オンライン国連研修10の質問

世界中で起こっている戦争をなくすため、また軍事力を持たないためにはどうすれば良いと考えますか。

What do you think should be done to eliminate the wars that are happening around the world? Also, what should be done to avoid having a military force in Japan?

女性教育において宗教が壁となる場合がありますが、どうすれば宗教と女性教育を両立できると思いますか。

Religion can be an obstacle in women's education, how do you think we can reconcile religion and women's education?

常任理事国を一カ国増やすとしたらどの国を選びますか?

If you could increase the number of permanent member countries by one, which country would you choose?

UNHCRは今後、難民の救済活動を完了し、解散する日が来ると思いますか。

Do you think the UNHCR will one day complete its relief work for refugees and disband?

教育格差問題、特に女児への教育問題を解決するきっかけとしてしてほしいことはありますか。

Is there anything you would like to see done to solve the problem of educational disparity, especially for girls?

日本は軍事費を増やしましたが、それについてはどう考えていますか。

Japan has increased its military spending. What are your thoughts on that?

国連UNHCR協会の方から見て、国連UNHCRでの一番の課題はどのようなことだと思いますか。

From the perspective of the UNHCR Association, what do you think the UNHCR first agenda is?

世界中の人々に平等に食糧が行き渡るにはどうすればいいと思いますか。

How do you think food can be distributed equally to people around the world?

地球温暖化は、今世界で行われている取り組みによって進行が止まることはあると思いますか。

Do you think global warming can be stopped by the efforts being made in the world today?

SDGsは達成できると思いますか。達成させるために世界全体で足りないものは何ですか。

Do you think the SDGs can be achieved? What is the world lacking in order to achieve it?

途上国の支援をする国の政治的な介入が問題となっていますが、対等な関係で発展を助けるために国連はどのようなことができますか?

Political intervention by countries that provide assistance to developing countries has become an issue. What can the UN do to help development on an equal footing?

2022年度高等学校1年オンライン国連研修1日目(2/6)

Category : 活動の軌跡

2022年度高等学校1年オンライン国連研修1日目

2月6日(月)  今日は高1オンライン国連研修の1日目です。理事長シスター宇野、来校中の聖マグダレナ・ソフィア基金創始者のシスター有田、校長先生に激励を受けて次の3つのプログラムに取り組みました。

Sr. Sheila Smith (国連NGO聖心会代表) 「国連の使命、聖心の教育の使命」

国連事務局 政務平和構築局 政策・調停部倉持奈央子政務官(聖心女子大学57回生)                  「国連で働くこと、平和のために」         

”My Voice, Our Equal Future: Girls Speak to Climate Change” 世界の姉妹校生が未来を変えるために呼びかけるパネルプレゼンテーション  アメリカ、コロラドの15歳の高校生Hannah「気候変動と食糧システム」 それぞれのお話の後、じっくりと振り返りに時間をとり、書きとめ、最後に分かち合うというやり方で、深めていきます。

Sr. Sheila Smith には、今回の研修の目標を一人ひとり分かち合った後、国連の使命と聖心の教育の目指すものが同じだというお話を聞き、感銘を受けました。また、世界の食料分配や、女子教育についての質疑応答があり、とても考えさせられました。倉持様から、リベリアでのミッションのお話を伺い、また、軍事力や軍事費、安保理の常任理事国など、たくさんの質問にもお答えいただき、世界の現実を学びました。進路を考える上でとても参考になったと言っていた人が何人もいました。私たちと同世代のHannahの話には、その積極的な行動力に驚かされ、自分たちも行動していかなければと思いました。

最後に一日を振り返り、聖堂での分かち合いでは、世界の問題に向き合って実際に活動している方々から、今まで知らなかったことばかりを教えていただいたことへの感謝と、今日の学びをこれからに活かして、行動につなげたいという思いで、心が一つになりました。

高3卒業式(2/4)

Category : 活動の軌跡

2月4日(土)

55回生が卒業の日を迎えました。 

ホテルライフォート札幌での卒業式では、司教様はじめ、ご来賓の皆様や保護者の皆様、そして教職員一同がこの穏やかに優しい学年の門出を祝福しました。

感謝のうちに、今まで培った友情と、自分の大きな成長をもたらした札幌聖心の教育への感謝を語って巣立った55回生の上に豊かなお恵みを祈ります。また、受験生のための祈りも続きます。

高3卒業週間(1/30~2/3)

Category : 活動の軌跡

2月3日(金)

高校三年生は、1月30日(月)から今日まで卒業週間を過ごしました。

卒業研究発表会で、推薦生が自分の卒業研究を発表し、社会に出る準備としての「作法」「年金」についての学びや、同窓会の入会式、SADEでお世話になった松本神父様ご指導の「祈りの一日」、札幌聖心の教育のエッセンスを、それぞれが漢字一文字に託して発表する「宗教発表」、円ブリオ北海道による「いのちの授業」、7年余滞在のイタリアから帰国後まもないシスター有田の「ヨーロッパの難民」の講演(各学年に話してくださいました。)、図書オリエンテーション、「『新しいアイヌ学』のすすめ」を出版された小野有五北大名誉教授のお話、卒業研究代表3人の発表と北大大学院山中康裕教授のご講評(高く評価してくださいました。)、學校や寄宿舎での送別会、卒業の祈りと世界同窓会バッジ授与式など、様々な行事を体験しました。

明日はいよいよ卒業式です。修道院では一人ひとりのために祈りがささげられています。

 

祈りの一日

シスター有田へのお礼のことば

小野有五先生の近著

寄宿の送別会