5日目はプラティープ財団を訪問し、スラム街の見学、幼稚園児との交流をしました。歌と踊りを披露する機会もいただき、とても喜んでいただくことができました。プラティープさんご本人もお忙しい中来てくださり、お会いすることができました。プラティープ財団のこれまでの活動について教えていただいただけでなく、立ち退きを迫られているという危機的な状況についても教えていただきました。タイの経済発展の裏にある闇にも気づかされました。
センターに戻ってからは近くの寺院を見学して僧侶様のお話を伺い、瞑想の体験をしました。タイの人々の中に浸透している信心深さや宗教について深く考えるよい機会となり、また祈りの大切さを学びました。
6日目はマングローブ植樹体験をしました。多くの植物にとって苛酷なはずである海という環境に適応した複雑な根の形と、そこに育まれる動植物の生態系について、実際に肌で感じながら考える貴重な体験をさせていただきました。
地球環境の保全と自分たちの便利な生活にどう折り合いをつけていくか、答えはなかなか出ませんが、これからも考え続けて行動を起こしていかなければならないということを感じました。
センターに戻って一休みした後、夕食はフェアウェルパーティーでした。おいしいお食事に加えて、素敵なタイ舞踊を披露してくださいました。感謝の気持ちを込めて、私たちも歌と踊りを披露しました。
7日目の午前中はチャペルでじっくりと今回の研修をふりかえり、自分にとってのシンボルを祭壇にお捧げして分かち合いをしました。涙ながらに話す生徒もたくさんいて、このタイ体験学習が心に深く刻まれる濃い時間であったことと、メンバーの間にできた強い絆を確認することができました。
午後はアサンプション大学を訪問しました。副学長アムナイ神父様と佐野先生に温かく迎えていただき、大学生の皆さんにも大変よくしていただきました。最後に大聖堂でアムナイ神父様の御ミサにあずかりました。神父様からのいくつかの問いかけにお答えする形で、宗教のこと、平和のこと、多様性を認めることなどについて、考えを深めることができました。
空港に向かい、夜の便でタイを出発しました。
8日目、メンバー同士で別れを惜しみつつ日本に戻りました。羽田空港・新千歳空港でお迎えに来てくださった保護者の皆さま、先生方に感謝いたします。