オンライン国連研修3日目は、「San Diego大学SDGs教育プロジェクトチーム」のSr. Lynne Lieuxから「聖心の教育とSDGs」についてお話を伺いました。
聖心の教育者として、つねに世界の現実に目を向け、小さなことでも世界をより良く変えるために、世界の現実に身を置くことを大切にされ、ニカラグアでの上下水道設置プロジェクトを初め、生徒とともに活動された経験を話してくださいました。
フロリダでの季節労働者との活動で、いかに社会の底辺の人々が報われない労働をしているかを実感するお話をして下さり、人々にとって平等な世界となるときに戦争はなくなるとのお言葉に深く納得しました。
私たちが、「新しいものが本当に必要か」と考えることが海洋汚染を防ぐというお言葉に深く納得しました。
本校チャプレンSr. 田口保子の「国連ハイレベル・ポリティカル・フォーラムと札幌聖心の教育」は、4年に一度各国が自国のSDGs進捗状況について報告する「ハイレベル・ポリティカル・フォーラム」の共催イベントで、報告した内容について、また、国連における市民社会の役割について理解を深める内容でした。
SDGsだけでなく、その前のMDGs(ミレニアム開発目標)の時から札幌聖心が取り組み支援活動(Advocacy)も、以前から取り組み、イラクを攻撃しないようにアメリカ大統領に訴えたり、難民を受け入れるよう首相に手紙を書いたり、実際にイラク難民を学校に受け入れようとした等、先輩たちの取り組みに感心しました。
「問題の根を見抜く目をもって消極的な平和でなく、積極的な平和を生きる」教育を受けていることに感謝しました。
また、国内の問題にも目を向けて取り組まねばと思いました。
本校46回生の藤原祐希さんは英国のSussex大学・大学院で国際開発学、ジェンダー・暴力・紛争について学ばれ、国連UNHCR駐日事務所インターンを経て、現在「エイズ孤児支援NGO・PLAS」海外事業担当としてウガンダに駐在中です。
気づきや振り返り、お祈り当番のために読む新聞から世界の現実を知った札幌聖心時代、差別や偏見のない環境が自然にあった大学生活、難民の方々に寄り添ったUNHCRでの体験、アフリカで取り残される孤児や貧困家庭の子どもたちが前向きに生きられるように、貧困の連鎖から抜け出せるように、地域社会とともに解決に取り組む現在のミッションについて、そして高校生の今から実践できることなど、質問を受けながらのお話に皆聞き入っていました。
最後に3日間の振り返りを分かち合い、それぞれが気づきと振り返りのうちに、うかがったお話を深めました。
コロナ禍の中、このような研修を可能にしてくださった、講師の方々、シスタ―方、先生方、すべての方々のために感謝をささげました。
この機会をいただいた責任も感じ、アクションプランにつなげていきたいと思います。