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2月10日(水) 高1オンライン国連研修最終日

Category : 活動の軌跡

NY国連研修の集大成となる3日目には、国連開発計画局の岸守上級顧問と若いスタッフの方々のお話、在札幌アメリカ領事館の方々に手配していただいたニューヨーク州クイーンズ郡最高裁判所トウコ・セリタ判事代行のお話を伺いましたが、どちらも私たちが質問し、答えていただくというセッションで、とても活発に取り組みました。

岸守様のお話は、聖心出身の緒方貞子難民高等弁務官との出会いに始まり、違いを大切にする共生や、差別にどう取り組むか、難民は、「気の毒」ではなく、人として誇りある存在、「かっこいい」ととらえる着想の転換等、とても考えさせられました。

アジア系アメリカ人の移民女性たちが人身取引で被害者でありながら逮捕されるという矛盾について話してくださったトウコ・セリタ判事代行のお話に私たちは目を開かれました。
また、女性が女性を差別しないように、身の回りの居場所のない人を排除しないようにとのお話が心に響きました。

その後サンディエゴ大学のSDGs教育プロジェクトにかかわる聖心会のSr. Lynne Lieuxから、アメリカの聖心姉妹校生徒がニカラグアで水路を掘ったり、フロリダの季節労働従事者と一緒に働き、早朝から夜まで果物摘みをして6ドルしか日給がなかったこと、家を建てたり、学校を作ったりした活動のお話を聞き、私たちのアクションプランについて考えました。

午後は北海道大学院地球環境科学研究院の山中康裕教授が来校してくださり、対面の講義を受けることができ、感動しました。
北海道の現状からSDGsの問題について話してくださってとても興味深く、あっという間に2時間がたちました。
「特にこれからの時代は、今までの知識や経験では予測のつかない時代で、子どもも大人も同じスタートラインに立っている。今までの繰り返しでなく、新しい考え方をクリエイティブにしていかなければならない。繰り返しはAIの方が優れているが、人間は、新しく道を開いて探究する力が必要だ。」とおしゃっていました。
札幌聖心でも行っているように、調べ、考え、考察し、実行し、ふり返り、評価することを重ねて探究し、協力して問題を解決していく力が必要となってきます。 

一人一人が今日のリーダーになるために何ができるかを考え、この研修で学んだことをみんなに分かち合っていきたいと思いました。

最後のふりかえりでは、本当にたくさんの方々に支えられてこの研修ができたことに感謝しました。