高校1年生4名は7月24日(月)~26日(水)の2泊3日で東京研修に出かけました。
初日は、姉妹会でフィリピンの里子ライサ・アスカルちゃんを支援しているチャイルド・ファンド・ジャパンを訪問しました。支援者サービスチームの西村様からは、CCWAの歴史から現在の活動までDVDを交えて講話いただきました。“No one will be left behind”の精神は私たち聖心女子学院の理念にもつながると感じました。
夕方には、四谷の難民支援協会(JAR)に向かいました。広報部コーディネーター田中様から、「難民を受け入れられる社会を目指して」をモットーにした活動について伺いました。「世の中から偏見はなくならないかもしれないが、それはよくないことだと思う人が一人でも増えるように」という言葉が印象に残りました。
宿舎に到着したのは21:30、緊張と疲れにより、ぐっすりと眠りにつきました。
二日目、25日(火)は、宿舎で朝食後、難民を助ける会(AAR)に向かいました。トルコでの駐在経験のある本多様より、国際協力、世界の難民問題、AARが行うシリア難民支援に関してお話しいただきました。研修室には本物の地雷が展示されていて、世界の厳しい現実を改めて知りました。
講話・質疑の後には、AAR広報の発送作業をお手伝いさせていただきました。別フロアで職員の皆様にご紹介いただきながら、昨日、今日と、予想以上に小さなスペースで世界を救う大きな活動が行われていることに驚きました。三つの団体には、生徒の皆様から協力いただいた梅干し弁当募金を寄付し、喜んで受け取っていただきました。
大急ぎで宿舎に戻り昼食をとった後、午後は研修室にてワークショップを行いました。この二日間で新たに知ったことや気づいたこと、これからの課題などを共有し、報告会の準備・分担、入国管理局での質問確認などをするうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。
夕食後は、この春に卒業した大学1年生が、大事な試験の合間を縫って宿舎を訪ねてくれました。
まずは高校生が今回の研修について報告した後、大学生からの助言を受け、進学に関しての質疑等活発に情報交換がなされました。学寮の門限に遅れないように大学生を送り出しながら、SGHの活動が年度を超えて受け継がれていることを感じました。
7/26(水)最終日は、あいにくの雨の中、東京入国管理局に向かいました。審判課補佐官下村様から難民受け入れに関する現状を伺い、本当に必要な支援の在り方について考えさせられました。下村様と総括審査官木村様に外国人受付窓口、申請、相談窓口など局内を案内いただき、手続きや相談に訪れている外国人の方々の生活の一部を感じることができました。
羽田から夕刻の便に乗り、千歳空港で保護者の皆様を前に代表生徒が挨拶をし、研修を終了しました。
蒸し暑い中での3日間は体力的にきつかろうと危惧していましたが、3ヶ月の事前学習を経ての毎日はとても充実していました。探究報告書の作成と10月の報告会に向けてまだまだ作業が続きます。