10月16日(月)オンライン中3国連研修1日目
4ヶ月かけて準備した希望者対象国連研修が始まりました。1日目の最初に皆、この研修の目的を英語で分かち合いました。
元国連NGO聖心会代表のSr. Smithのパワーポイントで、国連の使命と聖心会の使命が重なることを学びました。国連の組織は事前研修で学んでいましたが、社会経済理事会が国連の仕事の70パーセント以上を担っており、草の根で働くNGOがその声を届けることができる組織で、聖心会もNGOとして協力しています。
倉持様は、一人ひとりの事前研修をよく読んでくださり、コメントしていただいて感激しました。また、国連における平和な世界の実現に向けた構築の歩みについて、政務・平和構築局でのお仕事について、また、事務総長の役割について等、お話しいただきました。西アフリカ、リベリアでのフィールド経験、パレスチナ問題に関する本部での経験について等うかがい、国連で働くことの重みを感じました。世界の人々のための祈りや奉仕活動、人権問題など、聖心の教育の中に国連職員への道に続く種がまかれたことを分かち合ってくださり、Sr. Smithのお話につながりました。「平和を創るためにはどうしたらよいでしょうか。」という質問に様々に答えてくださり、自分たち中学生にできることが沢山あると知りました。「一期一会」「何か起きた時には、その背景を深く掘り下げて考えることが大事」とのお言葉が、心に残りました。
Sr. Pintoはムンバイから「インドの女子教育」について衝撃的な数字を交えて女子が教育を受けることが困難な状況について話して下さり、年間2300万人の女子が学校に行けなくなっていることを知り、驚きました。また教育を受ける機会に恵まれず成人して、自立の機会をもたない女性たちを力づけるために、聖心会が学校教育や大学教育以外に行っているEmpowermentの活動についてお話くださいました。村や町で共同体をつくり、どんどんと自信をつけていく女性たちの姿が感動的でした。
それぞれのお話の後の振り返りをもとに一日の振り返りを行い、分かち合いをして、講師の方々のために感謝のうちに祈り、第一日目を終えました。
以下はプログラムです。
2023年度 札幌聖心女子学院中学校3年オンライン国連研修プログラム 10月16日(月)~18日(水)
本プログラム実施前のプログラム
① 9月25日(月)16:20~17:00 シスターGwen Hoeffel とのミーティング
② 10月7日(土)13:30~15:00 ”My Voice, Our Equal Future: Girls Speak to Climate Change”
インド・ムンバイ、アメリカ・コロラド等、世界の姉妹校生が未来を変えるために語る オンライン会議 上映
10月16日(月)
① 「国連の使命、聖心の教育の使命」 Sr. Sheila Smith (カナダ出身)元国連NGO聖心会代表 (オタワ)
② 「国連で働くこと、平和のために」元国連事務局 政務平和構築局 政務官 倉持奈央子様 (NY)
③ 「インドの女子教育」 Sr. Rita Pinto元国連NGO聖心会勤務・インド聖心元校長 (インド・ムンバイ)
10月17日(火)
④ 「SDGsと教育」国連グローバル・コミュニケーション局Felipe Queipoコミュニケーション担当官(スペイン出身)(NY)
⑤ 「ケニアの教育について」国連NGO聖心会代表 Sr. Margaret Mwarili(ケニア出身)(NY)
⑥ 「難民について」国連UNHCR協会 ファンドレイザー 天沼耕平様
10月18日(水)
⑦「核のない世界のために」 Manhattan Project for a Nuclear-Free World 田野純様 (NY)
⑧ 「環境問題と食糧主権 “Feeding Our World”」元聖心会本部正義と平和担当 アメリカ聖心2校の元校長Sr. Donna Collins (シカゴ)
⑨ 「国連平和維持活動〜NYからみた現場〜」元国連日本政府代表部参事官 細川香宣一等陸佐 現 陸上自衛隊中部方面特科隊長兼ねて松山駐屯地司令