この夏の様々な体験学習や研修に参加した生徒たちの報告会がありました。
タイ体験学習に参加した高2、高3生は、タイの歴史を学び、高校や大学を訪問して交流し、スラムを訪問して助け合いながら生きる人々の姿に触れ、開発により破壊の危機に直面しているマングローブの林を再生するためにマングローブの植林を行うなどの研修を通して学んだことを発表しました。
日本の聖心姉妹校5校の高校生のワークショップSOFIS (今年度主催小林聖心)は、「多文化共生社会の実現」について貴重な講演や、難民、外国籍の方々支援のフィールドワークを通して学んだ充実したの研修を分かち合いました。
国際ソロプチミスト主催「ガールズサミット」の参加者は「夢を叶えるために大切なこと」について世界や社会の状況、環境問題にどうかかわるかについて、仲間となった参加者と共に考えた実り豊かな時間について報告しました。
宇宙航空や地球環境に対する意識を高めることを目的とした宇宙航空研究開発機構JAXA主催「大樹エアロスペーススクール」の参加者は、モデルロケットの制作・打ち上げや北海道スペースポートと宇宙のまちづくりについての学びを通してネットワークが広がり、未来が楽しみになったことを分かち合いました。
報告会の後、9月24日の難民移住移動者の日を前に、現在の聖心の教育の4つのテーマの一つ「移住する人々を歓迎する」について、来日中のシスターホッフェルの講演会がありました。
シスターは9年前にアメリカに帰国されるまでの50年間日本で働かれ、最初は、東京の聖心インターナショナルスクールで教え、その後、長崎から移住した方々のために名古屋の教会で活躍し、やがて、難民移住移動者委員会で、フィリピンや南米、アフリカの諸国からの移住者や難民の方々のために働かれました。現在はニューヨークで難民や移民、ホームレスのために活動しておられます。コロナ禍の前の6回のNY国連研修生を現地で引率してくださいました。
「聖心の教育が信じているのは、一人ひとりが神様から贈られた存在であり、世界の中で、自分でなければ成し遂げられないユニークな使命を持っていることです。」「私たちは『習慣も、文化も歴史も国籍も食べ物も考えも異なる移住してくる人々を歓迎する』という聖心の生徒としての使命をどのように果たすことができるでしょうか。」という言葉に始まり、難民や移住してくる人々の現状や、聖書のメッセージ、フランシスコ教皇のメッセージについてお話し下さいました。「一人ひとりが他者に対して開かれた人生を送るように」とのお言葉が心に残りました。