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2月9日(水) 2021年度 高1オンライン国連研修 第2日目

Category : 活動の軌跡

「教育」について深く考えた1日目に続き、2日目の今日は「平和」について考えさせられました。
1日目同様、実際に現地に足を運び活動した方の言葉は力強いと感じました。

まず、国連日本政府代表部の細川香宣参事官兼防衛駐在官から、国際連合平和維持活動(PKO)についてお話を伺いました。
平和維持、紛争予防、和平の仲介、平和構築と、平和を支える活動の様々な任務について教えていただき、また、戦争を知っている人ほど平和を求めるというお言葉に、戦争について学ばないと平和を守ることができないと感じました。
前もってお送りした本校の資料をよくお読みいただいたことに驚き、平和を創る方はこのようにコミュニケーションを大切にされるのだと実感しました。

The Ribbon International国際代表として本校生徒の原爆投下75周年記念の核廃絶活動を導いてくださり、現在“Manhattan Project for a Nuclear-Free World”の活動に取り組んでいらっしゃる田野純様からは、核兵器や原発など核の恐ろしさを伝えるための活動や核兵器禁止条約(TPNW)促進のための運動について伺いました。
アメリカ先住民の聖地にウラン鉱山があり、人々の健康を害していることなども知りました。
広島・長崎についても、福島についても、過去の出来事ではなく、記憶の中で風化させるとまた同じことが起きる可能性があると考えました。
「人間が人間である限り、戦争はなくなることはないだろうが、神様に限りなく近づくとき、戦いをやめることができます。」とのお言葉に感動しました。

国連UNHCR協会の天沼耕平様と、同北海道支部の山下芳香様のお話は高1全員で伺いました。
シリアは2011年の内戦まで、日本と同じように多くの海外からの観光客を集める平和な土地でしたが、現在1000万人以上の人々が難民生活を送っています。
命がけでヨーロッパにわたり、やがて難民チームの一員としてオリンピックに出場した選手のお話を伺い、日本に住む私たちもいつこの平和が壊れるかわからない、難民の方々は他人事ではないということを学びました。
特に心に残ったことは難民の子供たちは、「大人がいつももっている銃は怖がらないが、医療を受けることがまれなので、注射は怖がる」ということです。
このお話から、紛争地域の生活がどれほど危険で恐ろしいものかをはっきりと想像することができました。

今まで伺ったお話をアクションプランにしっかりと繋げていきたいと思い、一日の振り返りと分かち合いの後で、アクション・プランを皆で考え始めました。